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2010年12月23日 (木)

今年の五作

◎ジャン=リュック・ゴダール『ゴダール・ソシアリスム』(FILM SOCIALISME)
 欧州(系)文明史挽歌。
 「ミネルヴァのふくろうは、たそがれがやってくるとはじめて飛びはじめる」、そんなヘーゲルのことばが献辞としてふさわしい。
◎柄谷行人『世界史の構造』
 スローワーク論では労働が主題なのであまり触れられなかったが、互酬交換の視点から国家の両義性を改めてしっかり抉り出し、だからこそ諸国家連邦(国際連合)から「世界共和国」(カント)へ架橋しようとする注目すべき労作。協同組合的運動を評価する目もたしかだ。
◎トラン・アン・ユン『ノルウェイの森』
 原作を読んでいないと唐突な感が否めないだろうな、という流れがときどきあるが、読んでいれば、映像、言葉、音を堪能できる。
 「緑」役の水原希子ちゃんの存在が輝いている。
◎エリック・クラプトン『クラプトン』
 How Deep Is The Ocean や Autumn Leaves(枯葉)などジャズ・スタンダードになっている曲と、しっかりブルースしている曲が混じる好アルバム。How Deep Is The Ocean にはウイントン・マルサリスも参加している。

 あと一作と思い巡らしたけれど、出てこない。こちらのアンテナが昔のことばかりに向いているせいか。ということで今年は四作となりました。

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