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2010年1月28日 (木)

ジョルジュ・バタイユの労働論

 フランスの特異な思想家・ジョルジュ・バタイユさん(1897~1962年)は、人間にとって本源的なエロティシズムについて深く追究している。さらに、エロティシズムとは対極に位置する労働についても、刺激的な論考を残した。
 まず、生を断片化させる等価交換を批判し、贈与交換を基礎に据えた普遍経済学を提唱している。
 そして、知が必然的に陥る宿命を示し、へーゲルの絶対知を内側から爆破せんと、<非-知>を置き、絶対知のスキャンダルをえぐりだした。彼のいう<非-知>は西洋知の到達点であるが、そこには西洋知の悲劇性もまた漂う。
 こうした足跡を辿りながら、彼の労働論について考える。

 バタイユの労働論。全8回。
 スローワーク論ノートはこちら
 

2010年1月17日 (日)

谷川雁研究会機関誌 第2号刊行!

 昨年発足した谷川雁研究会(雁研)の機関誌『雲よ─原点と越境─』の2号が刊行された。
 この号では、わたしも「谷川雁と吉本隆明」という拙文を寄稿したが、代表松本輝夫氏の「雲と雁と『国生み』(雁流日本神話)と」は力作だ。しばしば「沈黙・空白の時代」ととらえられるテック(ラボ教育センター)以降の時代をむしろ黄金期と評価する論考だが、テック時代の谷川さんの像も、長年そこに在籍したからこその深い視点でとらえられている。
 他にもラボ誕生前後からラボ時代の谷川さんについて考えさせてくれる貴重な論考がたくさん並んでいる。

【目次】
●雲と雁と『国生み』(雁流日本神話)と
  物語:谷川雁の全体像・本論第1部――雁の可能性が渦巻く7つの源とは?
   松本 輝夫
●谷川雁と吉本隆明 ――自立の分岐と現在の交差――
   とよだもとゆき
●今、谷川雁を語る 
――新たな共同性の回復、社会的連帯の再生は可能か――
   脇田 愉司              
●イソップと雁  ――戦中派谷川雁――
   北野 辰二
●テーマ活動の陣形  ――神話ごっこの原点を求めて――
   河村 昭利
●『アリ・ババと40人の盗賊』とイスラム金融            
   木野 勇人
●らくだ・こぶに、柔らかな谷川雁 ――『グリーシュ』研究――
   仁衡 琢磨
●ラボ・パーティ教育運動の「工作者」・谷川雁
   佐藤 邦彦
●ラボ誕生前後に出会えた二人の大恩人                        ―― 私にとっての谷川雁さんと榊原厳先生
   花上 裕子
●雁さんのズルさが結晶した創作『かいだんこぞう』
   あきあかね
●物語の力、子どもの力、そして大切な絆
  ――『国生み』等で「さんご礁のように」育つ子どもたち――
   やぶつばき
●読者からの反響――創刊号を読んで
   門脇厚司他
編集後記
執筆者紹介

■体裁:A5判 256ページ 
■頒布価格:2000円(税込)

★模索舎(新宿)にて購入可能。

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