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2009年9月12日 (土)

「週刊読書人」で書評

 新泉社の人から教えていただいたのだが、昨日(9月11日)発売の「週刊読書人」(9月18日号)に、拙著『村上春樹と小阪修平の1968年』の書評が掲載された。評者は評論家の三上治さん。

Sengosedai  三上さんといえば、1981年に出版された『戦後世代の革命』(彩流社刊)が思いおこされる。1970年代末に書かれた全共闘運動や連合赤軍事件、森恒夫の死などをめぐる論考を収めたもので、当時わたしは傍線をたくさん引きながら、くり返し読んだ記憶がある。その行為は、自分自身がその時代に置かれていたきつい情況をどうとらえ、どう生きるのかを模索する作業とほとんど重なっていた。

 今回の拙著は、同世代の村上春樹と小阪修平の作品、表現、生き方を通して、70年代、80年代、90年代も辿りながら、全共闘体験の光と影を抉り、現在の課題を探ったものだが、三上さんは書評の最後を次のように締めくくってくださった。少し長くなるが、引用させていただく。

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本書は村上春樹と小阪修平を使っての著者の1968年についての探索ということが色濃いが、これは現在の探索と重なっている。あの時代を支配した政治的理念や言葉が死語になっていく現在だから、表出意識や感覚から時代に向かい合うことがそれだけ切実になっている結果であるといえる。あの時代を探索するとき、「1968年革命」などという政治理念からは遠ざかる方がいいのもそのためだがそれは果たされている。表出意識や感覚にこだわり、問い直す作業にはこの本は欠かせないという位置をもつものと言える。続編が期待される。
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※『村上春樹と小阪修平の1968年』目次はこちら

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