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2007年8月 9日 (木)

意表を衝く京の庭

 名庭と呼ばれるところで、心を構えてじっくり味わうのは別にして、とくに大きな期待をしていなかったのに、突然眼前に現れた造型に意表を衝かれる庭園がときにはある。
 これまでの経験で思いつくまま挙げると、相国寺、大河内山荘、蓮華寺あたり。

 相国寺の方丈裏の庭は、ふだん拝観はできない。いつだったか、特別拝観期間の休日、人気のない方丈裏へ回った。
P3240006  禅宗の庭園は、石と白砂で抽象化した石庭が多い。ところが起伏と緑を存分に配置したその庭は、相当にダイナミックなものだった。あまり説明的な庭には退きがちだが、この空間の動的な線はすごい。
 相国寺は京都の仮住いのすぐ近くにあったので、よく境内を自転車で走ったものだったが、結局その庭を目にしたのは一度だけだった。

 三宅八幡の蓮華寺は、二度目は梅雨時に訪ねた。
P1010049  鐘楼堂前、雨をたっぷり吸いこんだ苔の上に、夏ツバキの花がたくさん落ちている。それも花の形状を保ったまま、ばさっとダイナミックに落ちている。雨上がりの日、その白花弁と苔の緑のコントラストが鮮やかだった。写真が手ぶれしてしまったのが残念だ。

 嵯峨野の大河内山荘。御堂の脇から山を少し上がると、木立の奥に見えるのは茶室滴水庵。手前に苔の広がる庭。禅宗的な庭園配置をさせているわけではないが、木々の合間から差す陽が苔の上に織りなす模様と、苔と木立が成す造型はなかなかだ。紅葉時もよい。
P1010169  山荘の北には、小倉池、カフェアイトワ、常寂光寺が続く。

 ★吉本隆明『ハイイメージ論Ⅲ』-4(「『理想の存在』が抱える矛盾」)更新  以下へ
 http://www.toyodasha.com/ >知の岸辺にて>ハイイメージ論

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