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2006年9月 2日 (土)

夏の昼下がり 高桐院の南庭

 八月末の日曜の朝。

Wave  古ぼけたミニコンポオーディオ。CDを回すと、気紛れに音が飛ぶ。
 カセットテープに落とした「WAVE」を小さな音量で流す。ぼんやりと立ち上るアントニオ・カルロス・ジョビンの世界。古典中の古典だが、ときにはこんな緩いボサノヴァもいい。
 京の寓居、日曜の朝はこれが最後。
 昼すぎ、自転車に乗り、大徳寺の高桐院を訪ねる。
P1010003  胸元まで肌を露にした艶めかしい女性がひとり、玄関から出て来て、すれ違う。

 近いこともあり、いちばん訪ねた庭だが、南庭で蝉の声を聴くのは初めて。アブラゼミ、ツクツクホウシらが。
 中央に置かれたひとつの石塔以外は、苔と木々で造型されている。緑がいちばん勢いのあるとき。 しばしぼんやり。
P1010008  蚊が寄ってきて、腕を数ヵ所刺され、立ち上がる。

 相国寺、御所を抜け、麩屋町竹屋町のイシスに向かう。ジャワ更紗の店。わたしには簡単には手が出せない値段のお店だが、いい品が拡げられている。残念ながら、日曜定休と。以前は日曜もやっていたのだが……。

P1010029  寺町通に出たところで、三月書房を想い出す。そうだ、最後に寄っておこう。店の前に自転車を停める。
 入り口の小さなウインドウには、店主目利きの新刊が飾られている。その小さな空間のデコレーションには味わいがある。
 ここは小さな新刊書店だが、人文科学系、社会科学系の、厳選された書籍がぎっしり。しかも一般流通には乗らない個人誌類もしっかりそろっている。
 もはや東京にはない、こういう書店のある街はいいな。
P1010031  『叔父の思想-吉本隆明論-』(修羅出版部)を買う。たぶんこの店でなければ売られていない書だ。

  

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